浮気っ娘。純情

好奇心旺盛が故に、多数に適当に湧いてしまう。ジャニーズ/ハロープロジェクト/プロ野球/英語

私がヲタ友募集を辞めた理由 -MLMという存在-

Twitterでは、新しいフォロワーやヲタク仲間を求めて今日もたくさんのタグが飛び交っています。「#○○ヲタさんと繋がりたい」「#RTした人全員フォローする」「#夏コンが決まったので○○ヲタさん繋がりませんか」などなど。趣味仲間が増えると楽しいですよね。好きなことで盛り上がれますし、違う業界で働いている人と繋がれるから視野が広がるし、本当に気の合う子とはヲタ活以外でも頻繁に会って悩み相談できるし…と楽しいことが満載です。Twitter歴約7年の私ですが、ツイを通してできたお友達は宝です。もう6年くらいの付き合いの子もいます。

 

ですが、ここ2年くらいはヲタ友達を積極的に増やさないことにしました。ヲタ心理を利用してMLMの勧誘をされたからです。

 

MLMとは…マルチ・レベル・マーケティングの略。法的な名称は「連鎖販売取引」。一般的に「マルチ商法」と言いますが、最近では「ネットワークビジネス」と呼ばれたりもします。

 

私が勧誘を受けたのはリゾネット。東京都が出してるデータによると、リゾネットの件で消費者センターが相談を受けた件数は ここ5年で213件。近年増えているそうです。

本記事では、私の体験談を書くことでMLMの存在を知っていただき、少しでも被害が減らせたら…と思っています。以下、だらだらと時系列で出来事を並べます。

 

2014年7月頃 オフ会参加
プロ野球ファンの女子を集めて試合をパブリックビューイングをする企画があり、Facebook(以下、FB)上で募集がかかっていました。「仕事終わりの野球観戦か…野球繋がりの友達あまり居ないし良いなぁ!!」と思い参加を決断します。そして当日、参加者は全体で20人程で、1グループ6人席で用意されてるテーブルに私も加わりました。同じテーブルに居た人達は皆、野球ファン仲間を探して参加された方たちばかり。試合自体も盛り上がり、野球話にも花が咲いて楽しい時間を過ごせました。「今度はみんなで球場で現地観戦しよう」という話になり、その場でLINE交換・FB友達申請を行いました。

 

2014年8月 野球現地観戦
1ヶ月後、オフ会での約束が果たされます。全6人集合。

 

2014年11月 同じメンバーで飲み会開催
そのままオフシーズンに入り、6人グループのLINEもほぼ稼働してなかったあるとき、Aさん*1が「久々に皆で一緒に飲もう」と提案します。野球に飢えてた時期でもあり、堂林結婚の話題など色々語りたい時だったので、私もノリノリで参加しました。当日の昼、突然AさんはLINEで「ドレスコードとして赤いものを身につけて」と指定してきました。私は仕事終わりで飲みに参加する予定だったので「えぇ…家に帰る時間もないしどうしよう…」と困惑。結局ドレスコードの揃えられないまま参加すると、「なんで?LINE見たでしょ?」とキツく問い詰められ重い空気に…。まぁでも飲み始めるとわだかまりはなくなり、その場は丸く収まりました。

 

2014年12月初旬 ばったりAさんと出会う
仕事の帰り道、イヤホンを付けラジオ聴取しながら歩いていたところ、肩を叩かれました。振り返るとAさんが「久しぶり!!」と立っているではありませんか。偶然の再会に私は心が躍ります。Aさんはリーダーシップがあり、一流の会社で接客業をこなし、私のFBでの投稿にもこまめにコメントを入れてくれる優しいお姉さん。密かに憧れていました。お互いの近況報告を含めて立ち話をしていると「この辺よく歩くの?もし良ければ今度はゆっくり話さない?カフェとか行ってさ」と提案されました。私は二つ返事で承諾です。
※今思えば、偶然なのか仕掛けなのか微妙なところです。

 

1週間後、カフェで合流
野球現地観戦のときの如く、約束通り本当にAさんとカフェで落ち合いました。しかも、ちょっとお高い喫茶店。世間話で盛り上がってる中、Aさんは切り出します。

「ねぇ、ちょっと面白いレポートがあるんだけど、読んでみてよ。1枚も読み飛ばさずにね」

そして20ページにも渡る資料を私の前に突き出します。黙読速度がとてつもなく遅い私は若干プレッシャーを感じつつも、資料に目を通します。資料の内容は、①ビジネスで成功する秘訣②その秘訣を全て兼ね備えたビジネスはリゾートクラブであること③入会金25,000円で会員になると立派なホテルに安く泊まれる…といった内容です。Aさんを退屈させぬよう、読んでる最中に「これってすごいですね」「へぇ面白いですね」と感想を述べるも「まぁまぁまぁ、最後まで読んでよ」と、私の感想には全く返答しません。

読み終わると「ねぇ、この文章すごくない?普通こういうビジネスって化粧品とかで在庫が余って困ることあるけど、コレは商品が旅行だから在庫管理に悩まされることも無いし。しかも2万5000円って安くない?この方法でディズニーにも安く行ったのよ。」と、どんどん喋ります、Aさん。確かにこの数週間前、破格金額でディズニーに行けたことをFBに投稿していました。

「でね…このビジネスに詳しい人の話を聞ける機会が今度あるんだけど○日とかどう?」

 

私には魅力的なシステムに感じました。交通費も含めて安く宿泊ができる…これがあればアイドルのコンサートや野球観戦の遠征でも金銭面の負担が減るかもしれない。興味が湧き、2週間後に説明会に行くことになりました。

 

説明会参加までのAさんとの日々
次にAさんと会うのは説明会の時……と思いきや、それまでに2回も会ってます。
1回は大人数での仮装クリスマスパーティ。非日常的な雰囲気にテンションが上がりました。
もう1回目は地下のバーでの飲み会。それもなんと、某現役プロ野球選手2人(片方は全国的にも割と有名な方)とAさんの女友達7~8人を交えての飲み&カラオケでした。プロ球ヲタの私には夢のような空間で興奮したのを覚えています。どこのツテを使えばその人脈にたどり着くんだ……野球選手の言う「妻とは友達の紹介で知り合いました」のシチュエーションってこれか……。普通に会話の輪に入ってる空間に酔っている自分がいました。

 

2014年12月下旬 説明会参加
場所は繁華街のビルの2F。形式ばったところではなく、こたつやソファ、座布団があるようなアットホームな場所に、スクリーンと映写機が置いてありました。私以外にも新規会員予定の人が3人いたかな…。

時間になると、いわゆるビジネスに詳しいと言われるBさんがパワーポイントを使いながら話します。今までにBさんが行った旅行のアレコレ、旅行に行って人生観が変わったこと、安く行ける例として旅行カタログも見せてくださったのです。

ところが、途中で雲行きが怪しくなります

「このカタログは会員専用ですので回収いたします」えぇ…何かしらサービスを受ける際には参考資料としてパンフレットとか家に持って帰りたいじゃん…?何かやましいことでもあるのだろうか…。
続いて なぜこんな安く旅行に行けるのかという仕組みで出てくるのが、正にコレに似た図がスクリーンに映し出されます。

 末端からお金取ってるじゃん。ダメじゃん。

 

そして決定的だったのは、2週間前の資料では入会金2万5000円と紹介されていたのですが、13万2000円のプランがあることも紹介されたことでした。前者だとお得サービスを受けられるのは会員である自分だけですが、13万コースだと会員以外の人と旅行に行った際同伴者も割引適応だそう。でも13万はなぁ…私クレカの引き落とし枠は10万までと設定してるくらいだし大金叩きたくないわ…。ビジネス面倒くさいし稼げなくて良いから前者で申し込むか…。

 

説明会が終わったあと、申込書の記入が始まります。2万5000円のコースに丸を付けようとしますが、AさんとBさんは頑なに13万円コースを勧めてきます。そりゃそうよ、マルチ商法だもん。私の入会金はそのままAさんやBさんの懐に入るんだから必死ですわ。申込書には、クレジットカードのカード番号や、銀行の口座番号を記入するエリアもありました。私が「クレカも銀行カードも今持ってないから、番号が分からない」と話すと、Bさんは「じゃあ申込書送付用の封筒を渡しておくから、後で自分で送っといて」と封筒を渡してくれました。とりあえずその場で申込書を提出することは逃れました。

 

申込書記入時間が終わった後、もう一度Bさんの講演が始まります。「会員の皆様、入会おめでとうございます。それでは一足早く今後の皆さんのビジネス活動についてご説明いたします」と、リゾネットでのビジネス活動マニュアルを説明しました。
・相手を勧誘のために使うのはセールスレター(=私がカフェで読んだ資料)であること。
・勧誘するためには、「ランチに行こう/お茶しよう」などと会う約束を取り付けること。
・リゾネットの活動に興味を持ってもらうために、格安で旅行したときのレポを積極的に
SNSに投稿すること。(ただし、決してリゾネットという名前は出してはならない)
・セールスレターを読み終わった後は「どう?面白いでしょ?これ読んだ人みんな説明会に来てるんだよ!」とアプローチをかけること。
…などなど。

 

あれ?こんな綺麗なデジャヴあるんですね…。Aさんはマニュアルに則って私を利用したのだろうか?私の勘違いかな…?そうこうしてるうちに、説明会のあとの懇親会の準備が始まりました。

 

懇親会……実態にドン引き
場所をビル1Fの焼肉屋に移し、会員の人達との懇親会が始まりました。身の上話がほどんどではあったのですが、ちょっとずつリゾネット活動の実態も見えてきました。
本業よりもリゾネットでの稼ぎが超えてきたから本業を退職した人。効率よく勧誘するために、自分の弟(非会員)にもmixi等で人脈広げを手伝ってもらい、話の食いつきがよい女の子を勧誘できたら弟に1000円のお小遣いをあげているという人。
さらに「キミも会員か……2週間後の東京ミーティングも行かなきゃね。早いうちに宿予約しといたほうが良いよ」とも勧められました。そんなミーティングが頻繁にあるらしい。ん?泊まりってことは最低でも1泊2日は拘束される??当時の私の仕事は、パートタイマーで1日8時間未満の勤務だけれども、ちょうど繁忙期で週6が当たり前な状況でした。確実に東京宿泊は無理。人によっては「仕事を休んで行くほど価値がある」と言ってました。懇親会で話すビジネス内容に、私は共感できず。

 

やっぱり申込書は提出する止めよう。そう決断したのでした。

 

親、リゾネットの申込書を発見
説明会の翌日、朝目覚めると「ちょっと、これはどういうことなの?」とかなり焦った様子の母親。私が寝てる間、所用で私の部屋に入ってきた母は、変な書類を見つけたのです。その変な書類こそが、リゾネットの申込書でした。「あなた騙されてるわよ」と興奮状態で話されたけど、自分でも分かってるんですよ、怪しい勧誘だってこと。とりあえず年明けに、父親と一緒に消費者センターに行く予定を立てました。

 

大晦日、Aさんと完全絶縁
とにかく怪しい人との連絡は断つべきだ…ということで、Aさんと繋がってるモノは全て排除することになりました。LINEもFBも新しいアカウントに変更。野球ファン仲間を含めた共通の友達ももしかしたらリゾネット会員という可能性も捨てきれないので、心苦しいけれど全て関係を切りました。Twitterアカとメルアドは知られてなかったので新調しなくて済みました。良かった。

 

2015年1月初旬 地元の消費者センターへ
前述の通り、父と共に。申込書と、Aさんとの出会いから今までの経緯をメモしたものを持参し、担当者のお姉さんとお話しました。リゾネットという名前にピンと来てなかったものの「最近このタイプの勧誘多いんですよね」と優しく応対してくださいました。申込書は提出していないけど念のため…とクーリングオフの通知をするようアドバイスをされ、その場で書式に沿ってハガキ作成をし、ポストへ投函。私とAさんの関係はこれにて終了となりました。

 

ちなみにこのリゾネット、私が説明会に行った頃はあまり浸透しておらず、ネット検索してもイマイチ有益な情報は出てきませんでしたが、現在は被害者が増えてきたこともあり勧誘体験談も豊富にあるので、是非興味があれば検索してくださいませ。また、組織の詳しい情報は「リゾネット まとめ」で検索したらトップで出てきます。
そして先月、リゾネットに一部業務停止命令が出されました。

上のHPには勧誘事例がいくつか載ってるので、ご参照ください。

 

世の中には、ファン仲間であることを利用して金づるにする人間がいるんだなぁ…と非常に悲しくなりました。最初はファン友達を増やすために行ったはずのオフ会だったのに、結局半年も経たないうちに最悪の形で終止符を打たされるなんて…。
リゾネットでの体験を機に、趣味友達を作るのが怖くなり、今日まで来ています。大半の人がそりゃMLMなんてしないさ!でも今でもちょっとトラウマです。

 

楽しく気持ち良くヲタ活をするためにも、トラブルにはお気を付けて!!

 

 

麻衣流。

*1:イニシャルではありません。念のため